My diary.

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ホコリは大敵(自作PC始めました:メンテナンス編)

はじめに

自分で組み上げたPCの性能を維持していく上で重要なのがメンテナンスです。SSDにはTrim機能を使用するといったPCデータの保護に関して適切なメンテナンスをする事も重要ですが、物理的なメンテナンスもまた重要です。

私は一週間に一度自作PCの掃除をするように心がけています。と言っても、掃除機でホコリを吸い取ったり、ダストブロワーを吹き付けてホコリを払うといった単純な作業です。所有するCorsair Air540は開口部が多い為、油断するとすぐにホコリだらけになってしまうのです。

掃除をする時にはグリルやパネル類を外しますが、その前に必ず電源は切っておきます。通電している状態でPC本体や内部をいじると事故につながる可能性があるからです。特にアクリル窓付きパネルを外すと、繊細なマザーボード部が直に露出するので、ここには細心の注意が必要です。

フィルターの清掃

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二週間清掃を怠っていたCorsair Air540のフロント部フィルターの状態です。

見てお分かりのように、吸気方向で取り付けたファンの部分に集中してホコリが付着しています。付着の度合いはPCの使用頻度で変わりますが、一日数時間使用して一週間経過してもそれと分かるくらいにホコリは付着します。

このフィルターはマグネットで装着するタイプなので取り外しが容易です。もっとも、手回しネジで固定されているトップのグリルを外さないとフロントグリルも外せないので多少手間がかかってしまうのですが、それ以外に方法が無いので毎回やっています。

次に取り外したフィルターに付着しているホコリを掃除機で吸い取ります。私はこの作業を行う際、掃除機の先端をブラシの形状をしたタイプに交換しています。フィルターは細かい網目の状態になっているので、ブラシの方が作業効率を高められます。ちなみにメーカーによってはブラシの素材にナイロンを使用している場合があります。フィルターのような単純なパーツの場合は大丈夫ですが、PC内部、主にマザーボード付近の清掃には帯電防止の観点から使用しない方が無難です。

フィルターは表側が特にひどい状態になっていますが、裏側にもホコリは付着するのでまんべんなく吸い取ってやります。エアコンのフィルターを掃除するような感じです。ついでに取り外したトップとフロントのグリルも綺麗にしておきます。

ケースファンの清掃

身近に羽根付きの扇風機をお持ちの方はよくご存知だと思いますが、使用時間に応じて羽根の部分には結構な量のホコリが付着します。これは自作PCのケースファンでも同じ事です。軸を中心に回転する構造体である以上、適切な回転数を計算に入れて設計された羽根の重量にそれ以上の負荷がかかるのは好ましくありません。たかがホコリですが、蓄積すると回転数に影響を与え始め、それがPC内部の冷却を妨げる要因に繋がっていきます。

Corsair Air 540の場合フィルターを外すと前面ケースファンにアクセスできる状態になるので、羽根に付いたホコリはこの時除去します。ティッシュで拭き取る、掃除機で吸い取る、ダストブロワーで吹き飛ばす等、私は色々な合わせ技で取り除いています。その後トップ部に増設したGELIDのケースファンの羽根も綺麗に掃除しておきます。ここは排気方向でファンを設置しているので、フロント部に比べると幾分綺麗な状態を保っています。

全て綺麗な状態になったらフィルターを戻し、フロントとトップのグリルを再装着します。これでグリル周りのケースファンの清掃は終了です。

PC内部の清掃

続いて左側面のアクリル窓付きパネルを外します。先ほど申し上げた通り、ここには繊細な部品がたくさん設置されています。電源を切ってから一定時間経過したのを確認してからアクセスすることを心がけて下さい。

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Corsair Air540は底面の開口部が大きいのが特徴です。観察するとやはりこの付近にホコリが集中して付着しています。私の場合はここにHDD等のストレージを設置していないので、気兼ねなく一気に掃除機で吸い取ります。

マザーボードグラフィックカード、CPUクーラーのファンやヒートシンク、リアに排気方向で設置されたケースファンに付着したホコリはダストブロワーで吹き飛ばします。実はこの部分は使用中常にエアフローが発生するエリアなのでそれほどホコリは付着していません。前面のフィルターが功を奏しているのは言うまでもありませんが、これはCorsair Air 540がエアフローと通気性に優れたケースであることの証明でもあります。

ダストブロワーについて

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清掃に使用しているのはELECOM製のダストブロワーAD-ECOMシリーズです。ECOと銘打たれただけあって、フロンガス未使用という環境に配慮したプロダクトです。細かい部分に噴射するためのノズルは標準で付属しています。誤噴射防止のキャップを外すとスプレー可能な状態になる仕掛けです。

対象物から10cm離して2〜3秒に区切って噴射することが推奨されています。実際連続して使用すると極端に噴射能力が落ち、缶本体がガスによって冷たくなってしまいます。また、使用しているガスが空気よりも重い為、PC内部で使用した際はガスが十分に放出された事を確認してから電源を入れるようにしましょう。ガスの滞留は匂いで分かります。

どんな製品でも注意事項を守らない場合、思わぬ事故を引き起こす可能性があります。購入後は使用前に必ず説明書きを読むように心がけると安心です。

電源・ストレージエリアの清掃

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ケース右側の電源・ストレージエリアの状況です。やはりファンを搭載する電源ユニットが一番ホコリの被害を受けています。このチャンバーはマザーボードエリアよりは密閉性の高い場所ですが、それでも一定期間が経過するとホコリが堆積します。この場所はケーブル類が密集する非常に入り組んだエリアなので、ダストブロワーを吹き付けるのが最適だと思います。

PC背面の清掃

背面はケーブル類が集中する場所ですが、ここにもホコリは付着します。設置場所によってはアクセスが容易でない場合があると思いますが、私は見易いように本体を置いている板を90度回転させてから清掃するようにしています。ディスプレイや周辺機器に接続している場合はケーブルの長さとテンションに注意が必要です。

以前書かせていただきましたが、未使用時の自作PCにはCorsair Air540購入時に付属していた黒い布をかけています。常時本体がむき出しの状態よりはホコリ対策になっていると思います。

まとめ

清掃及びメンテナンスは自作PCと長く付き合う上で重要なポイントです。季節によっては面倒に思ったり億劫に感じる場合があるかもしれません。しかしホコリは貴方の大切なPCに年中無休で襲いかかってきます。それに対抗するには、継続的な清掃をする以外に方法はありません。

どのような構造で、中身にどんな部品が組み込まれているのかは、組み込んだ自分自身が一番良く分かっているので、清掃方法も色々と工夫できるはずです。今後も怠けずに頑張りたいと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。