My diary.

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自作PCの世界に興味を持った貴方へ(自作PC始めました:番外編)

はじめに

膨大な製品カタログを誇る自作PCパーツの世界。毎月何かしらの新製品の情報が配信され、興味は尽きません。PCショップのサイト等でメール会員登録を行っておけば、かなりの頻度でお知らせが届きます。実際に製品を購入するのは店舗、そして通販型サイトになると思いますが、該当する商品情報を得るための手段としてユーザーレビューやブログ、Youtubeなどを参照される方も多いでしょう。自作PCについてブログを開設されている方は、自身の経験に基づいて記事を起こされていることが多いので非常に信頼度が高く、メーカーの説明等で分かりづらい部分を補完するのに適しています。もちろん知識と経験が豊富なPCショップの店員さんに尋ねるのも良いでしょう。Youtubeの場合は世界中の自作PCユーザーがレビューやベンチマーク、特定のソフトウェアにおける動作状況、組み立ての作業過程を動画で投稿しているので情報補完として非常に有益です。

自分だけのPC

ただ自作PCの世界における「完成されたPC」は作る人の数だけ存在し、部品の組み合わせもバリエーションに富んでいます。インターネットは情報の宝庫ですが、さすがに全てのパーツの組み合わせによる動作確認状況を網羅するのは不可能です。貴方が初めての一歩を踏み出そうとしている時に、自分が考えているパーツ構成がどの記事にも見当たらない場合、少し不安を覚えるかもしれません。しかしそれは裏を返せばまだ世界中の誰も組んだことが無い貴方だけの自作PCを作ろうとしている事になるのではないでしょうか。大げさな表現かもしれませんが、まさに貴方はその瞬間に前人未到の領域に踏み込んでいるのです。

今回この記事を読んでいただいている方で、自分も自作PCをやってみようかと考えている方に声を大にして言いたいのは、「恐れずに一歩を踏み出して欲しい」ということです。私の場合は幸運なことに何のトラブルにも見舞われず初自作PCを起動させることが出来ましたが、正直なところ電源を投入するまでは不安の連続でした。

正しい組み合わせを考える

自作PCを始めようと思い立ち、勉強をしている最中に立ちはだかる大きな壁に「相性問題」があります。パーツが正しく認識されない、または動作しないなど、パーツが完全に噛み合って動作する事を阻害する現象です。現在最もこの現象が発生する確率が高いパーツはメモリと言われています。しかし基本的な注意事項を守ることである程度の予防線を張ることは出来ます。それは異なるメーカーや異なる時期に購入したメモリを混ぜて同時に使用しないという事です。

メモリを探している段階でバルクと呼ばれる形態で販売されている安価な商品に目が向く場合もあるでしょう。ただしこれらの商品はある程度の知識と自己解決能力を持った人向けの商材です。初めてメモリを購入するのであれば、名の通ったメーカーの保証付製品を購入する事をお勧めします。そして複数枚セットが存在すればそれを一度に購入するのもトラブル発生率低下に繋がります。

CPUとマザーボードチップセットの関係上密接な関係にあります。どちらかを選択すれば残りのパーツの規格が定まり、対応する規格以外の製品は選択肢から除外されることになります。マザーボードには大きさの選択肢があるので、PCケースのサイズと併せて考慮すると良いでしょう。さらにPCケースのサイズはCPUクーラーの選定と大きく関わってきます。CPUクーラーはメーカーと種類によって全体のサイズが全く異なる製品なので、最終的に自分が選択した製品がきちんとケースに収められるかを前もって確認する必要があります。背の高いメモリを使用する場合はヒートシンクとのクリアランスも考慮しなければなりません。

ここまで書き連ねると制約事項が多い気がするでしょうが、全ては完成したPCをトラブルなく正常に動作させる為に行うべき確認事項です。PCパーツの種類は豊富に存在するので、一見縛りが多いように見えるこれらの組み合わせにおいても十分なバリエーションを生み出すことが可能です。

やれば分かる。やらないと分からない

パーツを組み合わせる実際の作業時には紙面やブログ、動画では窺い知ることの出来ない力加減が必要となる場合があります。異なるメーカーの製品を組み合わせる場合、コネクタを差し込む感触も微妙に変わってきますし、CPUをマザーボードに固定する時も、想定以上の手応えがあります。また、静音の手助けとなるケースファン固定用のゴムブッシュも、装着時には千切れるのではないかと思うほど引っ張る必要がありました。私は作業中に何度か「本当にこれで良いのか」「壊してしまったかもしれない」という恐怖に遭遇しました。ただ、始めてしまったら後戻りはできないので、ひたすら完成を目指して進むしかありません。

自作PCに関わらず色々な事に言えますが、どんなに事前に情報を得ていても、実作業を伴わない限りそれは「知識」として自分の中に根付きません。定説のように言われている情報でも「実際は違った」という話は沢山あります。物を作るという世界で迷いを断ち切る方法は「実行あるのみ」なのです。パーツの組み合わせを吟味し、実行に移す場面では予期せぬ障害が発生する可能性もあります。しかし、それを自分の力で乗り越える事が出来ればその経験は貴方の財産になります。

まとめ

自作PCの世界には実際に体験して得るものが沢山あります。まずは恐れずに第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。そして貴方だけの自作PCが完成したら、その作業過程を情報として発信してみて下さい。その情報はきっと誰かの役に立つはずです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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