My diary.

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appleロスレス一年生 (appleの話:連載第2回)

iTunesライブラリをappleロスレスで構築し直しています。

前回の記事でUSB DACを導入した事をご報告しましたが、この環境で音楽を聴いていたら、無性にappleロスレスでの音質を確かめたくなってしまいました。

私はiMac購入を機に、それまでコレクションしていたCDを全て売り払い、その資金iTunesの楽曲を買ってライブラリを構築していました。その曲をiPodTouchやiPhone5sに転送し、毎日楽しんでいたのです。

iTunesストアで配信されるAACは容量と音質のバランスに優れたファイル形式だと思います。多くの曲を持ち運ぶ事が出来ますし、iTunesで購入した履歴は半永久的に残るので、再ダウンロードも容易です。今や楽曲配信の最もスタンダードな形式になったと言っても過言ではないでしょう。

ところが手持ちのUSB DACを通してこれらを聴いてみると、違和感を感じる曲が出てきてしまいました。AACの特徴として特定の高音域をカットすることによって容量圧縮を実現させるというものがありますが、視聴する環境によってはその波形に気づいてしまう事があるようです。

こうなると確かめずにはいられません。私は出費が少なくて済む中古CDを買い集め、appleロスレスリッピングしてみました。

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その感想はまさしく「あの日の音がそのままここに」という感じでした。ファイル容量は以前の3倍近く膨らみますが、それだけの音質になっています。AACの音質で実質2年ほど聴いていて、つい最近まで何の不自由も感じていませんでしたので、ある意味ショックでした。この音を聞いてしまうともう戻れなくなります。念のためiPhone5sにも転送してみましたが、CDウォークマン時代の感動を取り戻したかのように曲があるべき姿で聴こえてきます。

CDを売り払う前に全てappleロスレスに変換しておけば良かったと思いますが、過ぎてしまった事は仕方ありません。これからappleロスレス一年生として出直しです。現在iTunesライブラリにある楽曲は、再入手が難しい曲を除き全てappleロスレスで再構築しています。またCDを買う日々がやって来るとは思いませんでしたが、これはこれで青春を取り戻しているようで楽しいです。