My diary.

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ケースファンの交換(自作PC始めました:連載第3回)

はじめに

私はCorsairのPCケースを入手しました。ここで一息つきたい所なのですが、自作PCの手引きにはパーツはなるべく一度に揃えて一気に組み立てる方が良いと書かれています。それはパーツの初期不良交換保証の期間が店舗やメーカーごとに一定の日数で定められていて、それを経過してしまうと有料対応、もしくは交換不能となる場合が多いからです。しかしそれはある程度まとまった金額を短期間に集中的に使用してパーツを購入する事と同義であり、一度に投資できる金額に限度がある場合は厳しい選択となり得ます。

私の場合は少しづつパーツを揃える方法を採りました。これはもしパーツの初期不良が発生した場合、最悪買いなおす可能性もあるというリスクの高い方法ですが、予算の都合という大きな制限によって選ばざるを得なかった”背水の陣”的手段です。PCケースはパーツ単体の構成としては単純な部類に入るので、個人で解決出来ないような致命的な初期不良は発生しにくいのではないか、という考えから最初に購入することにしたのです。

この考えで行くとケースの次に買うべき部材はケースファンという事になります。PCパーツの中では圧倒的に安価な部類に入りますので、万が一不良品に当たってもそれほど気にはなりません。実際は購入したケースに付属するファンをそのまま利用しても全く問題はありませんが、私の場合は折角自作PCを始めたので、何かしらカスタマイズする部分が欲しいと考え、今回のケースファン換装に至ったのでした。

Corsair Air 540のケースファン

Corsair Air 540は標準で3基の140mmファンを搭載しています。フロント部に2基、リア部に1基という構成です。フロント部にはオプションで120mmのファン3基の搭載も可能です。ファン回転時の駆動音は通常使用時も静かな部屋であれば確実に聞き取れるレベルですが、確かなエアフローを実感できる頼もしい設計だと思います。ブレードの色は明るめのグレーで少し地味な印象です。ただしケース本体が黒一色なので、カラーコーディネートとしては間違っていません。

私はインターネット上で世界中のCorsairオーナーの写真を拝見するうちに、LED付きのファンに交換したい欲求に駆られました。やはり暗部で輝くLEDの光景には抗いがたい魅力があります。

交換用ファン

一般的に交換用として販売されているファンには、LEDが光るタイプや静音性(回転時のdb値が抑えられる)に優れたもの、直線に風を送るタイプや周囲に拡散させるタイプなど、実に様々な種類があります。自分好みのファンを好きな場所に配置出来るのが自作PCの醍醐味と言える部分でしょう。しかしファンを交換または増設する場合は、吸気と排気のバランスを十分に考慮する必要があります。

発熱が高くなるパーツは冷却する必要があり、ケース内部に溜まった熱い空気は外に逃がしてやる必要があります。Corsairの純正ケースファンの設置状況を例にとって見てみると、前面2基のファンで冷却する為の空気を取り入れ、直線方向でリア1基のファンから熱風をケース外へ逃がすシステムで設置されています。

私はこのフロント2基のファンをLEDタイプの物に交換することにしました。リアのファンは見え難い部分にあるので、LEDタイプに交換しても目立たないと判断しました。純正パーツを一つでも残したかったという理由もあります。

Corsair AF140へ換装

フロント部には3基の120mmファンを搭載することも可能ですが、基本的にファンは口径が大きい物程少ない回転数で風量を稼げるので、結果騒音の軽減につながります。私はケースと同メーカーであるCorsair製のAF140という140mm口径のファンを2つ購入しました。同時期に発売された製品にはSPという型番のモデルもあります。Corsairの製品説明によると、AFシリーズは直線的で長いエアフローを生み出し、SPシリーズは短い距離に拡散型で強い風力を発生させる設計のようです。基本的にフロント部のファンは吸気方向で設置することがほとんどであると共に、内部でエアフローが乱れないように確かな方向で風を送り続ける必要があります。よって今回はエアフローを考慮してAFシリーズを購入する事にしました。

AF140は透明なブレードを持ち、回転時には枠内に設置されたLEDが発光してファン全体を光らせる仕組みになっています。色のバリエーションが豊富にあるので、自分好みの色を購入すれば楽しみが広がるでしょう。ちなみに私はブルーを選択しました。

製品はQuiet Editionと銘打たれています。静音性をアピールしているようですが、私個人の印象では純正ケースファンとの違いはそれほど感じられませんでした。通常使用時にも風切り音はそれなりに発生します。それでも回転時に光り輝くファンはやはり美しく、換装して本当に良かったと思えました。換装時に取り外した純正ファンは保守用部材として保管しています。こうしておけば万一の故障の際も安心です。

最後に

 自作PCでは必ずネジを回す必要が出てきます。今回のケースファン換装でもネジの取り外し作業が発生しました。自宅にドライバーがある人はわざわざ買い揃える必要はありませんが、私は今回作業を行うにあたって、自作PC関連の記事で良く目にするベッセル社のドライバーを買いました。このドライバーは先端の磁力でネジを保持できるので、入り組んだ部分の作業が捗ります。実際ケースファンを交換する際は(状況によりけりですが)、片手でファンを所定の位置で抑えながら片手でネジを回し、という態勢になったりするので、ドライバーの先にネジが張り付いていると精神衛生的にも良いです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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